電源IC 三端子レギュレータについて

3reg

すでに出てきた3端子レギュレータの出力電圧を可変できる機能があるIC317の電源ICについて

非常によく使われる電源IC317の説明と使い方


一番簡単に目的の安定化電圧を作れるICの1つです。

3端子レギュレータ

すでに出てきた電源用ICです。


よく使われる電源ICが3端子レギュレータです。入力電圧を降下させて安定した出力になる電源IC。

 78××という型番です。

 

いろんなメーカーからいろんな型番のICが出ていますが、
共通は

  • 5Vなら 7805
  • 9Vなら 7809

というような型番になっています。

 

これ1つで安定した電源を作れるので、単独の電源としても、また回路の中の一部に電源回路としても使われる電源IC。


用途もいろいろ使えて簡単に電源が作れるICです。

 

三端子レギュレータの利用

三端子レギュレター5Vなら 7805のような型番になっています。

 

三端子レギレター7805 なら入力に9Vを入れると出力に5Vが出てきるような電源用ICです。

 

その差はというと熱になります。
入力と出力電圧の差が大きいほど、また、出力に流す電流が大きいほど、三端子レギレターは発熱します


放熱板もつけれるようになっているので発熱対策も考えやすい。

heatsink

 

三端子レギレターは、 難しいコトを考えず、入力に電圧を入れると、降下して5Vが出力に出てくるICと考えると簡単に使えます。

3reg

 

三端子レギレターは各社からさまざまなICが販売されていて、少しずつ特徴は違っても基本は同じです。使用にあたり、説明やデータシートで検討しましょう。

 

可変三端子レギュレータ

可変三端子レギュレータの型番は ××317 になっています。

 

いろんなメーカーからちょっと特性や機能が違うものがありますが317の機能はほぼ共通です。

 

ピン配置

317はいろいろちょっと違った機能をもたせ各社種類がありますが、

 

注意は ピン足をまちがわないように 

こんなピン足配置です(LM317:ナショナルセミコンダクター)


必ず使用前に、使用する型番のデータシートで確認しておきましょう。

 

可変出力回路

通常三端子レギュレータは 熱遮断、過負荷遮断 と一応保護回路がついているのでこのままで電源回路に使えます。

 

回路例

ボリュームで可変させる回路

Nationl Semiconducter LM317データシートより


抵抗で段階にTrで切り替え

NJM317データシートより

 

 

 

このボリューム切り替えの回路では

 

 
Vout 

  =1.25V ×  
 R1+R2 
R1 

 

(微小項は省略)

 

 

 

実験

出力電圧は計算式でだいたい上の式になります。

 

Vinには10Vぐらいの電源を Voutに何も負荷をつなげずテスターでVout電圧の調節が確認できます。

 

 

Vin を10V 程度にして 
 
テスターで出力電圧を測定


ボリュームで出力が変わる様子を確認 

抵抗(1kぐらい)とLEDをつなげてみる

 

 

負荷をつなげる

抵抗とLEDなどの負荷 をつなげば、ボリュームで明るさが変化するのを確認できます。
(つなげる前に、ボリュームで出力電圧を下げてから接続)

 

ただ、これは 小さな負荷=小さい電力で動作するLED の電圧が調整されているのがわかるだけです。

もう少し大きな電力のものをつなぐと、大きな電流が流れ、三端子レギュレータがどんどん発熱することもあります。
(発熱した時にこの部品を触るとヤケドするので注意)

 

大きな電流が流せる電源の回路なので、よく部品が壊れたり、煙が出たりします。あんまり失敗の経験無い方は注意。
なかなかの威力をもつ回路なのです。初心者の人はこれで回路の威力と怖さを体験しておくのも悪くないでしょう。 (注意して実験してください)

 

実用には出力電流が大きくなるにつれ発熱するので、大きな電流では発熱するのに備え放熱板が必要です。

 

これで可変電源を作ります。

 

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