回路がわかる本 | マイコン

回路を学ぶとき参考になるおすすめの本などを取り上げます。

書いてある内容のたった1行にも意外な発見があったります。 

 

内容も好みの説明文も人それぞれなので、だから、これ1冊で全部大丈夫と言うような本はないでしょう。

本は良書と思えばあまり惜しまずにGO

 

   回路の本  マイコンの本

マイコンの学習本

 オススめ度を星にして(最大は ★★★★ 星4つ ) 自分の感覚での私的評価

 


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

マルチタスクRTOS μITRONについての本です。
H8-3048、3664で解説されています。

開発環境から、RTOSの各種切り替えなどの処理をシンプルな処理から順にOSの持つ各機能を説明
(開発環境はHEWとGCC両方があり、サイトからダウンロードできます。GCCはコマンドライン、HEWはルネサスから制限版使用。)

本に沿って順にサンプルを試していくとOSの機能を実験して体感できるようになっています。OSの機能箇所のソースファイルの説明などもあり、一度ためして2度、3度読み返して理解も深まる。
 ただ、μITRONを全体の各命令や処理、動作というところは詳細な説明はないです。μITRONは複雑多機能なので、各基本動作を実験しながら体験的 に動かしてみるのを基本とした構成なのかもしれません。。こういう本はなかったのでいいですね。詳細は他の本で学べばいいし。

マイコンの初心者向きでなく、割り込みなどの機能を使って一通りマイコンがわかった後、RTOSって・・という次の段階向けだと思います。
RTOS μITRONの入門書ですが全体に、取っつきやすくも それほど簡単でもない との感想にします。
でも3664で解説されているのは貴重。


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

AVRマイコンを使ったロボット製作
AVR Basicを使っているのではずしていましたが、初心者向けにわかりやすい。
最初、ハンダ付け、ロボット製作や機構の説明、モータを動かしてみるところから説明があり、モータドライバを使う、RCサーボモータ、ステッピングモータ、ラジコンの送信機を使って操作、と基礎から進んいくところが親切。
水上、水中で動く本格的なロボットなので、製作について、機構、部品についても説明があるところがロボット製作ですね。最後には、魚ロボットの図面がのっていてこのまま実際に作れるようになっているようです。

AVRの方はBasic使用で割と初心者向けですが、製作については加工、製作経験がないと防水も必要なのでそれほど簡単にはいかなさそうに思います。制御は割とわかりやすいので、これで制作に挑戦という方向に。
AVR Basicを使うのでC言語よりわかりやすそうです。


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

待ってたAVRの解説書です。
AVRチップATmega48/88などのタイマ、AD変換、I2Cなどの機能を項目別に解説。
トラ技関連の出版本は、あまり内容がつながっていない単体記事を1冊にしたような本も多いですが。。
これは開発環境AVRStudioのインストールから始まり機能別にレジスタ設定、I2C、LCDサンプルプログラムなど系統立てて学べる。チップの持つ機能を学ぶのにいい。
データシートを元に設定方法がわかりチップの持つ機能を系統立ててわかるので持っておくと調べものにも役立つ本、辞書的にも使いたいですね。
AVRの本は少なかったのでこれですね

内容はアセンブラです最後にはCを使う導入の方法程度があります。
ただし、さあこれからマイコンを始めようというタイプの本ではないです。


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

H8 のDCモータ制御だけ絞ったモータコントロールの入門
好みの本です 実験しながら覚える基礎の本ですがモータの制御の基礎が実験でとてもわかりやすく学べる
ソフトインストール方法、ブレッドボードの説明から書かれた入門書です。
 制作のためのモータ特性の説明や式の説明、回転方向、速度、回転角度の制御などモータの基礎が一通り実験できる。プラモ用のマブチモータでボリューム(ポテンショメータ)を使った入力、またそれを回転角度検出用に使った例などあり、ロータリーエンコーダはフォトインタラプタと型紙で作る^^
手軽に身近な部品=ボリュームや自家製ロータリーエンコーダでわかりやすく実験できる内容。
H8/3687 HEW使用ですが、プログラムはわかりやすいので他種類にも役立つでしょう。(プログラムは実用ではなく基礎です)

DCモーター制御を始めるのによい本だと思います。値段が高いと思うのが難点と、もう少し項目が欲しい。

 


 

 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

主に回路ソフト イーグル(Eagle)を使う解説本。
PICで有名な著者ですが、イーグルを使って1つのサウンド回路を作り上げるまでの一連の操作、作成方法で解説が書かれています。
 イーグルは外国の本格回路図ソフトでフリー提供もあるので趣味使用でも広がっていますが、横文字な上に本格ソフトな分 複雑で敷居が高い。ぼちぼち使っていましたが、解説本にいいのがなかったのがネックだった。
(しかし高機能=複雑なので、初めて回路CAD使う人にはBSchがいいと思います)

 インストール、使い始めからの説明があります。 手順の説明でも ”メニュー内の (追加) を押して取り込みます・・” のような使い方説明はよくありますが、高機能ソフトだとメニューも多くて ”そんなメニューどこにあるの?” と迷子にならないように、操作のメニュー画面が1つずつある丁寧な説明でスイスイついて行けました。(ただ、調子よく手順についていった後に使用部品類の画面がでてて、これらの部品を出します・・・で調子崩れた。。。部品名わからないので出すの大変)

このソフトは高機能で、使うと回路図から実装までつなげて作れるのが便利で、連動で間違いも少ないのが利点。外国製なので使用方法もとっつきにくいので、何か解説本がほしいところです。(部品図ライブラリCD付属)
ある1つの回路をイーグルで作り上げるという流れですが、わかりやすい。(できたら全部イーグル使用方法がよかったけど)
今だとEagle使用にはこれですね。

 


 

 

私的オススメ度 ★★★☆ (最大は星4つ)

試しながら学ぶAVR入門
AVRを始めるのにチップ機能の学習には現状でこれが詳しい。マイコン入門にはきびしいかな。
最初の少しだけがアセンブラプログラム例で、あとは全部C言語


レジスタの設定から詳しく書いてあり、I/Oポートからタイマ、AD変換、通信-UART,I2C とAVRの持つ機能を学習するにはちょうどいい内容。

使用する実験回路やチップ種類がいっぱい出てきてすんなり実験出来ないのが減点かな。
制作例がリモコンカメラカーなどありますが制作例より、AVR入門書として、AVRの持つ各機能の部分をもう少し単純な例で広げてほしかった。なにか一冊実験と解説ばっかりの本がいいなあ

解説書籍の少ないAVR・・現状では機能を実験して学ぶならこの本になるでしょう

 


 

 

私的オススメ度 ★★★☆ (最大は星4つ)

C言語でH8マイコンを使いこなす
この本は、C言語は知ってるのでマイコンを始めるてみる、これからマイコンを始めるがアセンブラを使わずCを使うから、知っているC言語を足がかりにマイコンへ、という人には向いてないと思います。そんな入門の方向の本ではないようです。

C言語がわかって、汎用系→マイコンにはいる人、 これからCでマイコンをためにマイコンの仕組みについての説明があまりされていません。マイコンをある程度使った人向けでしょう。
 でも、アセンブラでなくC言語を使う上で知るべき知識、注意すべきコト、日立の人書いたのでHEWの便利な機能の説明などアセンブラとCとの対比などで非常に役立ちます

 入門書を求める人にはあわないと思いますが、C言語をマイコンで使う上で役立ちます。アセンブラ←→Cで役立ちますが、Cでより効率的なプログラムのための続編がでているようです。

 


 

 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

微積分のはなし 上巻
この本は、設計や回路、機械などに、心引かれる、興味いっぱいだけど、よく実感できない数学を勉強させられてる高校、大学生などに特ににオススめです。
問題を出されて解き方と答えが合っていればマルをくれるのが学校の数学ですが、問題を自分で作る方法は教えてくれません。

日頃のいろんな疑問を数式にできる、それを解くと論理的に理由がわかる。そうすれば、進んで身の回りのことをドンドン数式に、また積分したくなります。その入り口を、数式ではなく、コトバで理解させてくれる、近年まれに見る名著です(昔から出版してるけど)

円の長さを正確に測る方法は古代人の求め続けたナゾでした。それがなぜ積分でとけるのか なぜ関数を積分すると面積になるのか。まず、周りのいろんなもの を数式に(関数にさえできれば)、あとはそれを微積などでいじくりまわして解析することで本性がわかる。
 微分、積分がなぜ偉大な発見なのか、数学に無縁でも現代人なら知っておいて損はないでしょう
なんに役立つのかわからない微積分を、、生活、設計、工学につなげる一歩として、この本を。

私が初めて読んだのはずっと前ですが、私は数学の嫌いな生徒でした、この本、高校生のときに出会っていたら、もっともっと、また、進んでドンドン微積分勉強したのになあ・・・と思います。(だから、ビセキを、勉強させられてる高校、大学生などに)


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

新C言語入門シニア編
ロングセラーの本で他にビギナー編など、入門~応用まで分かれています。
このシニア編は、入門を終えた人用、C言語の文法全般、使い方など全般の説明があります。
マイコンなどでCを使おうという人、すでにだいたいC言語がわかっているが、本棚に辞書のように置いて、忘れた頃に文法や使い方などを調べるのにも役立ちます。(そう使うにはもう少しだけ詳しい説明が欲しいところもありますが)

また、Cを使っていても、今まで縁がなく使わなかったところ 
   ビットシフトや共用体、ビットフィールドなどなど、人によってあるかと思います。。。
そんなとき、調べたくなればこれを本棚に置いておけば、、といえるような本でしょう。
すでにCが一通りわかった人でもまた、基礎を超えたときのC言語学習の仕上げ用に選ぶ本にも最適。
ロングセラーで改訂を重ねて来ただけに、C言語といえばこれ、1冊もつなら長く使える本当に良書だと思います。

 


 

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